
ピアノは非常に繊細な楽器で、保管環境や日頃のお手入れ次第で寿命や音質、価値が大きく変わります。
「昔使っていたピアノをそのまま置いている」「何年も弾いていない」という方も多いのではないでしょうか。
バイリッチでは、出張買取の現場で多くのピアノを拝見してきましたが、
実は「使っていない間の保管状態」が査定や再利用可否に大きく影響しています。
この記事では、ピアノを長持ちさせるための正しい保管方法とお手入れ方法を、初心者の方にもわかりやすく解説します。
ピアノの保管環境で最も大切な3つのポイント
① 湿度管理が最重要
ピアノは木材を多く使用しているため、湿気に非常に弱い楽器です。
適切な湿度の目安
- 40〜60%前後が理想
- 60%以上が続くと、カビ・サビ・木材の膨張の原因に
- 40%以下が続くと、木材の乾燥・ひび割れにつながる
湿度対策の方法
- 除湿機・加湿器を併用
- ピアノ専用の除湿剤(調湿剤)を使用
- 梅雨時期・冬場は特に注意
👉 バイリッチでも、湿度管理がされていないことによる内部カビやサビを原因としたご相談を多くいただきます。
湿度管理は、音質だけでなくピアノの価値を守るためにも非常に重要です。
② 設置場所は「壁・窓・エアコン」に注意
ピアノの置き場所も非常に重要です。
避けたい場所
- 直射日光が当たる場所
- 窓際(結露・温度差の影響)
- エアコンの風が直接当たる場所
- 外壁に面した壁沿い(湿気がこもりやすい)
おすすめの設置方法
- 内壁側に設置する
- 壁から5〜10cmほど離す
- 風通しは良いが、風が直接当たらない場所
③ 温度変化の少ない環境を保つ
急激な温度変化は、ピアノ内部の木材や弦に悪影響を与えます。
- 理想の室温:15〜25℃前後
- 夏・冬の急激な冷暖房の切り替えは要注意
- 長期間留守にする場合も、室温が極端にならない工夫が大切
日常的にできるピアノのお手入れ方法
外装(ピアノ本体)の掃除方法
ピアノの外装はデリケートです。
正しい掃除方法
- 乾いた柔らかい布(マイクロファイバーなど)で乾拭き
- 指紋や汚れは軽くなでるように
NG行為
- アルコール・洗剤の使用
- 濡れ雑巾での拭き掃除
- 強くこすること
👉 バイリッチの買取査定でも、塗装ダメージがあると評価に影響することがあります。
日頃の丁寧なお手入れが大切です。
鍵盤のお手入れ方法
鍵盤は皮脂やホコリが付きやすい部分です。
- 白鍵:固く絞った布で軽く拭く → 乾拭き
- 黒鍵:白鍵よりデリケートなので優しく
- 使用後は軽く拭く習慣をつけるのがおすすめ
※ 水分を残したままにすると変色の原因になります。
定期的なメンテナンスも重要
調律はどれくらいの頻度が必要?
- 理想:年に1回
- 使用頻度が高い場合:年1〜2回
- 長年弾いていなくても、定期調律は必要
調律を怠ると
- 音程が大きく狂う
- 弾き心地が悪くなる
- 内部部品の劣化が進む
長期間使っていないピアノの注意点
「何年も弾いていないピアノ」は、見た目がきれいでも内部に問題があるケースが多いです。
よくあるトラブル
- 内部のカビ・サビ
- 鍵盤が戻らない
- 音が出ない・音が詰まる
👉 バイリッチでは、「動かしていいかわからない」「売れる状態か知りたい」といったご相談も多くいただいています。
無理に触らず、専門業者へ相談するのが安心です。
保管状態はピアノの価値に直結します
ピアノは保管状態が良いほど評価されやすい楽器です。
- 同じ年式・メーカーでも
- 湿度管理あり → 高評価
- 放置・カビあり → 評価ダウン
「もう使わないかも…」と思った時点で、
状態が悪くなる前にバイリッチへご相談いただくのも一つの選択です。
ピアノの状態が気になる方へ|バイリッチにご相談ください
- 何年も調律していない
- 音が出るかわからない
- 保管状態が良いか不安
- 売れるのか処分になるのか知りたい
このような場合でも、バイリッチでは状態確認やご相談を承っています。
出張でのご相談も可能ですので、無理に動かさず、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
- ピアノは湿度・温度・置き場所が命
- 日頃のお手入れで寿命と価値が大きく変わる
- 放置期間が長いほどリスクが高まる
- 迷ったら早めの相談が安心